「私のアソコ……変じゃない?」「この臭いは大丈夫なライン?みんなこれくらい臭うものなの?」
などなど、デリケートゾーンのお悩みは絶えないもの。
生理や性病のことなら婦人科に相談できますが、デリケートゾーンの色や臭い、形に関する悩みは相談する相手を選びます。
友達にもきょうだいにも打ち明けられずに、悶々と悩んでしまっている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんなデリケートゾーンに悩みを抱えている人向けに、みんなのお悩みあるあるや、お悩み別のケアの仕方や対処法、男性が気にする「女性のデリケートゾーンのこと」などをまとめてみました。
記事の最後には体の悩みに関するアンケートがありますので、ぜひ答えてみてくださいね。
デリケートゾーン、みんなは何で悩んでる?
悩んでいても相談しにくいのがデリケートゾーン。
「他の誰かには相談しにくいんだけど……」という内緒話を教えてもらいました。
インタビューやアンケートに答えてくれた女性たちは、こんなことで悩んでいましたよ。
もしかしたらあなたと同じお悩みを抱えているのかも……。
デリケートゾーンの黒ずみが気になる
デリケートゾーンの黒ずみが気になるという人、多かったです。
VIOラインの毛については気にはなるものの「剃ればいいし」と思っているようなのですが、黒ずみに関しては「元に戻るかどうかもわからないから不安」というのです。
デリケートゾーンの黒ずみの原因は、基本的にはメラニンによる色素沈着。
顔のシミを消すのと同じようなケアが必要になるのですが、具体的なケア方法や実践例が少なく悩む人が多い印象を受けました。
「もともと、地肌の色も黒っぽくて、デリケートゾーンはひだひだの部分の先にいくほど黒いんです。
初めてするときは絶対に電気を消してもらいますが、明るい部屋でやったときに『遊んでる』と思われるんじゃないかと不安で……」(24歳女性/Mさん)
デリケートゾーンの色と遊んでいるかどうかは関係ないのですが、臭いの次に目につく部分なので、気にする人が多いですね。
デリケートゾーンの臭いが気になる
夏の暑い時期や生理中、トイレで下着を下ろしたときにムワッとする臭い。
アンモニア臭がするくらいなら「仕方がない」と諦めもつきますが、あまりにも鼻につくようなら気になりますよね。
「生理中は臭いが気になるので、学生時代からスプレーを持ち歩いています」。30歳女性/Tさん)という人もいました。
普段から臭うと「恥垢が洗えていないのかも」「もしかして性病?」と不安になってしまいますよね。
他の人と比べられないですし、臭いだけだと病院も受診しにくいので、もんもんと悩んでしまうようです。
デリケートゾーンの形が気になる
鏡で自分のデリケートゾーンを見たことはありますか?
たいていの場合は、他人のデリケートゾーンは医療職でもない限りは見る機会がないので「こういうものか」で済みます。
でも、パートナーに「前の子とちょっと違う」「ひだひだが大きくて変」などと言われたりすると、不安を感じますよね。
個人差があるので、デリケートゾーンの形に普通というものは存在しないはずなのですが……。
一度「もしかして、普通とは違うの?」と思ってしまうと、気になって仕方がなくなってしまうのは仕方ないことなのかもしれませんね。
クリトリスの大きさ・感度が気になる
クリトリスでの自慰行為をよくする女性の声で多かったのが、クリトリスの大きさ・感度・皮の剥け具合に関する悩みです。
「ベッドの角に擦り付けるオナニーが習慣になってるんですけど、そういうオナニーをしてるとクリトリスがズル剥けになって、肥大化するっていう話をきいたんです……。
自分のは毎日見てるから大きさがどうとかわからないし。皮はまだかぶってますけど、どうなのかなって」(25歳女性/Uさん)
中イキが苦手な人に愛好者が多いのがクリトリスオナニー。
擦り付けるだけで簡単にイケるのですが、やりすぎるとクリトリスが肥大化するという話をきいて怖がっている人の話でした。
男性にクンニでいじられるところなので、普通とちょっと違う気がし始めると悩みの種になります。
Iラインのたるみ・黒ずみが気になる
クリトリスから肛門までを一直線に結んだ「Iライン」のたるみや黒ずみが気になっている、という意見もありました。
とくに出産経験のある女性と、閉経を意識しはじめている女性に多かったですね。
Iラインは、服を脱いで初めてお披露目する部分、ここがカッコ悪いと恥ずかしいと思う女性も少なくはないようです。
出産後、ひさびさのエッチで、数年ぶりの彼氏と初めてのベッドタイムで恥をかきたくないという思いから不安になるケースが多いのだとか。
膣の締まり・尿漏れが気になる
出産経験のある女性や、年単位でセックスとご無沙汰している女性で多かった悩みが、膣の締まりと尿漏れの悩みでした。
膣を囲むように存在する括約筋が衰えると、そこに比例して締まりも悪くなりますし、尿もれの原因にもなります。
締まりと尿漏れ対策に膣に力をいれる運動(いわゆる膣トレなど)を調べた人も多いのではないでしょうか。
どちらも鍛えればなんとかなるものですが、意識していないと日常的に鍛えるのは難しいです。
ひさびさのエッチで尿もれパッドがバレるのもいやですし、「ゆるい」と思われるのも避けたいですよね。
膣の乾燥が気になる
閉経を意識している女性の不安の中に、膣の乾燥と、濡れるまでに時間がかかること、がありました。
閉経が近づいてくると、生理の量も減りますが、膣の中も乾燥しがちになります。
じっくり時間をかけて愛撫してくれる相手ならいいのですが、若い頃と同じペースで挿入されると濡れが甘くて痛いという事態に。
ローションを使うのではなく、若い頃と同じように濡れたいという人にとっては、かなり深刻な悩みとなるようです。
愛液の匂い・色が気になる
セックスのあと、部屋に立ち込める愛液の臭いが気になるという人もいました。
生臭いような独特な香りがしますが、これもあまりきついと「性病かも?」「何年もご無沙汰なのがバレたかも?」と思ってしまうようです。
今回のアンケートで愛液の臭いや色が気になると答えた方の中には、「生理の量も減ってきているし、そろそろ閉経してしまうのか、愛液の具合が気になる」という方もいました。
VIOラインの蒸れとかゆみが気になる
VIOラインの蒸れとそれに伴うかゆみが気になるという人も多かったです。
とくに、近年は夏が暑すぎるので「今まではなんともなかったけれど、ここ2年くらい夏場のかゆみに悩んでいる」という人もいたほど。
VIOラインの毛を適度に処理することで解決するパターンが大半ですが、「VIO脱毛はやってみたいけれど、やり方がわからない。へんに剃ると生えるときに痒くなりそうで不安」という意見も多かったですね。
生理中の臭いや蒸れが気になる
夏場に限らず、生理中の臭いや蒸れが気になり「生理の期間中は会社を休みにして欲しい」という意見もありました。
ナプキンを紙から布にしたり、ムーンカップやタンポンを利用したりと気にしている本人たちも努力はしているのですが、気になりはじめたら止まらないのが臭いと蒸れ。
トイレに入って下着を脱いだ途端にムワッとくると、ゲンナリしてしまいますよね。
普段のおりもの量が気になる
生理前や排卵日前後に増える傾向があるおりもの。
普段からおりものシートをつけておけばいいのですが、「毎日が生理みたいでいや」という人も多いはず。
「量が多いときは、パンツがぐっしょりしてしまうほど出ることも。
他に似たような悩みを持っている人をみたことがないので、もしかして病気なのかもと不安です。
でも、臭いはしないし、色も透明。病院にいくのはちょっと……」(30歳女性/Kさん)
おりものでべっとりになってしまったショーツをそのまま履いていると、かぶれやかゆみの原因になります。
もし、異常な量が出ているなら治療したいのに、基準がわからなくて悩んでいる人もいました。
デリケートゾーンのケアのやり方がわからない
悩みの根本とも言えるのが、「デリケートゾーンのケアのやり方がわからない」というもの。
悩みはあるし、解決するためにはデリケートゾーンのケアが必要だとも思っているのに正しいやり方がわからずに悩んでいるのです。
「デリケートゾーンはケアが必要っていうけれど、場所が場所なだけに正しいケア方法じゃないと不安。
ネットにはいろいろな情報があるけど、どれが正解なのかわからない」(27歳女性/Jさん)
VIOラインの脱毛のやり方・形が気になる
デリケートゾーンケアの1つであるVIOラインの脱毛についても、やり方やひかれない形が気になっているという人が多かったですね。
「VIOラインの脱毛は気になるけど、サロンにいくお金はもったいないし、形もどうしたらいいかわからない。
自分でやって大丈夫なものかどうか知りたいけど……」(25歳女性/Nさん)
失敗したときのことを考えると慎重にならざるを得ないのが、デリケートゾーン周りの悩み。
解消方法は知っていても、かいつまんだ知識でなんとかしようというのは無謀な気がする人がたくさんいました。
デリケートゾーンのお悩みは人それぞれ
こうして伺ってみると、人によってお悩みはさまざま。
それぞれに、やはり「相談できない」ことで大なり小なり気にしている印象を受けました。
男性の目線が気にある方も、少なくはないようですね。
では、女性が抱えるデリケートゾーンの悩みについて、男性はどんな意見を持っているのでしょうか?
これもインタビューをしてきましたので、次のページでご紹介します。
女性のアソコについて、男性の意見は?
女性の悩みが尽きないデリケートゾーン。
男性からの視線や感想が気になるから悩んでいるという人も多かったです。
臭いや形、黒ずみについてがそうでしたが、男性はこれらの悩みについてどう思っているのでしょうか。
彼女のデリケートゾーンの黒ずみは気にならない?
「黒い=遊んでいる」という認識を持っている男性は少数派なものの、やっぱり気になるというのが男性の本音のよう。
「彼女だからこそ黒ずみは気にしないですけど、アダルトビデオの女優さんはピンクっぽい色をしてるので、できればそうなってくれたらいいなとは思います」(25歳男性/Jさん)
過去のインターネット調査によると、ダークブラウンのアイシャドウ程度の色までならギリギリOKという男性が多かったようです。
デリケートゾーンが臭いと萎えるのが男性の本音
株式会社JRSコーポレーションが2019年に実施した『女性のデリケートゾーンに関するアンケート』によると、4割の男性が「女性のデリケートゾーンの臭いが恋愛関係に影響する」と答えたそう。
色は気にならなくてもデリケートゾーンから強烈な臭いがすると、恋する気持ちまで冷めてしまうようです。
「色は気にならないですけど、臭いはやっぱり嫌ですね……
デリケートゾーンだけじゃなくて、口臭しかり、体臭しかり。
どんなに見た目がきれいでも、臭う時点で清潔感がないですし。
脱がせはしたものの勃たなくなったこともあります」(30歳男性/Yさん)
臭いは清潔感のバロメーターです。臭いに関しては、本当に気をつけた方がよさそうですね。
VIOラインの処理は自然な形に整っているのが高評価
「ツルツルなアソコにも憧れますけど、やっぱり自然な形で整ってる方がいいですね。
足の付け根の方に何本か毛がはみ出たりしてると。『気をつかわない子なのかな?』って思います」(27歳男性/Kさん)
過去の調査によると、男性の80%近くが「女の子のアソコは処理されていてほしい」とのこと。
ゾーン別に理想の形を聞くとどのゾーンも一番多かったのは「ツルツル(パイパン・ハイジニーナ)にしていてほしい」でした。
Vラインに関しては、「自然な形よりも小さめ」が拮抗して2番にきていたものの、I・Oゾーンは、ツルツル以外の選択肢はほぼない状態。
ハイジニーナは、同性と温泉施設を利用した際にひかれるなど、女性側の不都合もあるので無理にする必要はないですが……。
毛の処理に関してはしないよりはしていた方がよさそうですね。
膣トレのやりすぎは厳禁かも
「ゆるいとイケないので、しまってくれないと困りますね」(26歳男性/Rさん)
「前の彼女が膣トレをがんばってたんですが、あんまりにもきつくて痛かったです。
ほどほどにしてもらえた方がありがたいかな」(33歳男性/Iさん)
程よい締まりのおまんこは気持ちいいのは当然ですが、締まりすぎると痛いんだそう。
盛り上がってきたところで膣に力を入れて締めたところ「ちょっと痛い」と言われた経験のある女性もいました。
なかなか濡れず痛いのはテンション下がる
「痛いのは申し訳ないと思うけど、挿れるときも痛い、奥まで挿れても痛い。
動くのもゆっくりがいいって言われると、自信はなくなりますよね……
『俺とはしたくないのかな?』とか思ってしまいます」(19歳男性/Sさん)
「ゆっくり丁寧に愛撫して、ローションを使えばいいのかもしれないですけど、疲れてるときはめんど臭いなと思うこともあります……」(21歳男性/Tさん)
膣は、出産や閉経、ストレスなどでホルモンバランスが崩れると濡れにくく、乾燥しがちになります。
男性側でそういった事情を理解してくれている人は少数派のようですし、中には愛撫がめんどくさいという人もいました。
自分でトレーニングして濡れやすいようにすることもできますが、無理はしないようにしたいですね。
デリケートゾーンのケア、おすすめの方法は?
女性は気にしているけれど、男性としては気にしないという悩みもありましたが、やっぱり悩みの種はなくしておきたいですよね。
女性のデリケートゾーンの悩みの解消法を悩み別に紹介します。中には専門医に頼るのが1番の近道というものもありますが、参考にしてください。
デリケートゾーンの黒ずみは専用のケア用品で
デリケートゾーンの黒ずみは、専用のケア用品を使えば改善されることが多いようです。
顔のシミと一緒で、メラニン色素の沈着が原因なので、メラニンケアのローションなどを使いましょう。
下着などの擦れも原因の1つなので、今履いている下着のサイズやトイレでの拭き方を見直すのもいいですね。
臭いは洗い方で改善されることが多い
デリケートゾーン特有の臭いも、デリケートゾーン専用のソープを使うと改善されることが多いようです。
恥垢の洗い残しが悪臭の原因になるので、鏡で自分のデリケートゾーンをチェックした上で洗い残しやすいポイントを押さえておくといいですね。
恥垢がなくなっても、肌に染み付いた臭いがすぐに消えるとは限らず、継続的なケアが必要な場合もあります。
どうしてもすぐに臭いを消したい場合は、デリケートゾーン用の香水を使ってみることをおすすめします。
愛液やおりものの臭いや色が気になる場合は、性感染症にかかっている可能性もあります。
臭い以外にも量が多い、体調も悪いなどの症状があるなら、一度専門医を受診した方がいいでしょう。
VIOラインの脱毛はサロンがおすすめ
VIOラインの脱毛は自分ですることもできますが、Iライン・Oラインのケアは失敗すると後が大変です。
Vラインの処理くらいは自分でやっても大丈夫ですが、I・Oラインは脱毛サロンやクリニックで処理してもらった方が、処理漏れもなくきれいに仕上がりますよ。
締まりは膣トレをして改善しよう
正面切って「ゆるい」と言ってくる男性はあまり優しくないようにも思うので、お別れしたほうがいいのかも……とも思いますが、たとえお別れしたとしても、「ゆるい」と言われた事実は残ります。
本当に締まりが悪いかどうかは別にしても、気になるなら膣トレをしましょう。膣トレに使える道具も市販されているので、それを使ってみるのもいいですよ。
膣トレをするぞ!と意気込まなくとも、普段の生活でお尻の穴に力を入れるようにしていると、締まりもよくなっていくはずです。
濡れにくいときは保湿液やサプリに頼ってみて
「濡れにくい」という悩みは、専用保湿液やホルモンバランスを整えるサプリに頼ってみるのがおすすめ。
女性専用のサプリの定期便を取り扱っているところもあります。
また、更年期近くになって悩んでいるなら、婦人科にいけば相談にのってくれます。ホームページに「こんな悩みを抱えていませんか」と相談例が出ている婦人科なら間違いないので受診前にチェックしましょう。
デリケートゾーンの悩みは改善できる
悩みはあれども人には相談しにくいのがデリケートゾーン。
男性たちの意見はさまざまでしたが、あまりその意見に流されても、あなたの悩みが解決するわけではありません。
どうしても気になる場合は、ご紹介した改善法を試してみてくださいね。
(竹澤こずえ/ライター)
(オトナの恋カツ編集部)