男子が女子に聞かれたら、答えに困る質問はいくつもあります。そのひとつは「わたしのカラダが目的でつきあっているの?」という質問です。

「精神的に好きだけど、君とエッチもしたい……おれは彼女のことが好きだからつきあっているのだろうか? それとも彼女とセックスしたいからつきあっているのだろうか?」男子の思考はこんなふうにループして、答えが出てきません。これはなにも、男子がアホだからではないでしょう。

 

■そこには男特有の淋しさがあるように思います

これはそもそも、質問が良くないということだろうと思います。だって「好きならエッチしたい」という気持ちは、男女ともに自然に抱く気持ちでしょ? 「好き」と「したいという気持ち」って、ふつうは切っても切れない関係でしょ?

彼女が彼に対して「カラダが目的なの?」と聞く状況というのは、おそらく1つで、それは「彼はすごくエッチしたがるけれど、わたしはそこまで頻繁にエッチしたくない」ということだろうと思います。

別の言葉で言うと、彼女はキスやハグなど、プラトニックなエロさを求めており、彼のほうは「生で中出し」に代表されるリアルなエロを求めているということでは? だから「カラダだけなの?」と、女子が言うのではないでしょうか?

男子って、物理的に気持ちよく精子を出したいから、彼女とセックスしたがるだけでもないように思います。そこには男特有の淋しさがあるように思います。
セックスって、誰もが知っているとおり、手っ取り早く淋しさを消すことができる行為だからです。少なくとも男子は、彼女の中に入っているとき、淋しさを感じなくてすみます。

 

■男の子をもつ母親の意見

男特有の淋しさとは、生きていくうえにおける淋しさのことです。

ときどき男の子をもつ母親が「男の子って、見ているだけで切なくなる」と言います。これから受験をし、受験戦争に勝ち抜き、その先に就活に勝ち抜き、就職したら出世戦争にさらされ……60歳を超えるまでずっと、妻子を養うために落ちこぼれることは許されない。もし落ちこぼれてしまって収入が途絶えたら、奥さんに「もう離婚よ!」と言われるかもしれない。

こういうことを思ったゆえ「男の子って、見ているだけで切なくなる」ということでしょう。

女子も女子で、落ちこぼれることが許されないのかもしれません。が、女子の場合は、人によっては結婚や出産を機に、人生のリセット(あるいはバージョンアップ)が、男子よりもやりやすい、という世間の考えがありますよね。男子はそうはいかない。

どこかのタイミングで落ちこぼれたら再起不能……これが今の日本の社会の、(あまりいいとは言えませんが)ひとつの常識のようなものでは?

 

■世間という巨大な書物を、まだ十分に読んでいない若い男子

母親が不安に思っていることくらい、男子は知っています。戦争にさらされ勝ち抜かなくてはいけないのは、当の本人なのだから。だから男子は淋しいのです。ホッとしたいのです。
若いとどうしても、勝ち抜き方を知りません。世間というものをまだ十分に知らないわけだから、勝ち方を知らない。

ゆえに、「漠然とした」としか言いようのない淋しさが、彼の心を支配します。だから男子は「やりたい」と思うのです。

男子はとにかくスケベでどうしようもない生き物だからセックスしたがる、という言い方には、男特有の淋しさに関する考察が抜け落ちているように思います。

もっとも淋しさをセックスのみで解消するというのは、あまり褒められたことではない、というのは、みなさんが薄々感じているとおりです。

しかし、世間という巨大な書物を、まだ十分に読んでいない若い男子は、世間が見えていないゆえ、漠然とした淋しさを抱えるしかなく、漠然とした不安は漠然と消すしかないので、「セックスでも」と、こうなるのではないでしょうか。(ひとみしょう/文筆家)
(オトナの恋カツ編集部)

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