「彼と初めてエッチしたら、彼の頭の中がエッチのことでいっぱいになってしまったみたいです。彼はとても真面目で誠実ですが、エッチしてからというもの、LINEの内容はエッチのことばかりです。どんな話をしていても、最後には『またエッチしようね〜』という話になってしまいます。初めてエッチできて、嬉しくてテンションが上がっているのはわかります。しかし、あまりにも露骨というか、むしろ相手は私じゃなくてもいいんじゃないかと感じるくらい、とにかくエッチがしたいみたいです。彼はわたしのことが好きだからということもなく、ただエッチがしたいだけなのでしょうか」

今回はこのご相談にお答えしたいと思います。

 

■もうハイタッチしたいくらいですよ

ありがちなパターンだろうと思います。

男子って、高校生のころからエッチの相手に不自由してこなかった人は少なくて、多くはエッチの相手に恵まれない状況を生きてきました。大学でも会社でもかまわないのですが、100人くらいの男子をざっと見渡してごらんなさい。たいていの男子は「おれ、過去も現在もヤリたいときにヤラせてくれる相手に恵まれていて、すごく幸せです」と顔に書いてある男子って少ないでしょう?

つまり男はつねにセックスレス状態にさいなまれてきたわけです。同性として「お前もよく、この歳までセックスレス状態を生き抜いてきたな!」と、ハイタッチしたくなるくらい、男はセックスレス状態を生き抜いてきたわけです。

そういう男子に、彼女ができました。彼女はこころよく彼の前でハダカになり、気持ちいい行為ができました。なんなら明け方近くまで、何回もヤリました。サイコー! と彼は思います。今夜も明日も、あさっても……いつまでもヤリ続けたいあの行為……どことなくショボいエロ俳句みたいなものが、彼の頭のなかに流れているわけですよ。

それに対して彼女は「相手は私じゃなくてもいいんじゃないか?」「彼はわたしのことが好きだからということもなく、ただエッチがしたいだけなのでしょうか」と悩む。

 

■よく考えてもみてください

こう悩む女子の気持ちは、わりと理解できるものですが、よく考えてもみてください。中学時代も高校時代も大学時代ももうずっと、セックスレスという飢餓状態にあった人間に、いきなりこの世の最高の快感を覚えさせてしまえばどうなると思いますか?

飢餓状態にあった「男」ではなく、飢餓状態にあった「人間」と書きました。つまり女子にもおなじような人がいるということです。

ある種の女子だって、エッチの相手に恵まれたとたん、朝までヤル人がいます。毎日学校が終わったら彼の家に行ってヤリまくって、それでも飽き足らず、明日もあさっても、しあさっても通ってヤリまくる人がいます。

 

■男女に共通する悩みなんです

つまり男だからとか、女だからとか、そういう視点で、この問題を捉えることはできないのではないか、ということです。長きにわたって飢餓状態にあった人に、いきなりステーキを与えたら、今日も明日もあさってもずっとステーキを食いたいと思うでしょうに。それでふつうでしょうに。男女とも。

あまりにしつこく「ヤリたい」と言われたら、「わたしのカラダだけが目当てなんだろう。わたしのことを愛してくれてなくて、ただエッチしたいだけなんだろう、彼にとってエッチの相手はわたしでなくてもよく、ほかの人でもいいのだろう」と考えてしまう女子の気持ちは、すごく理解できます。

男だって、そこまでエッチなことを女子に求められたら「おれって、彼女にとって、エッチの相手用の男であって、ちゃんとした恋愛相手ではないのではないか」と思うそうです。だから男女に共通する悩みなんです。

彼が長きにわたって置かれていたセックスレス状態の、あの出口のないかのような薄暗くもの悲しく、わびしく、むなしく、ときになにかを殴りたくなるような世界を、しっかり想像することができれば、答えは自動的に出てくるでしょう。(ひとみしょう/文筆家)
(オトナの恋カツ編集部)

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