セックスをするとき、コンドームは必需品。
望まない妊娠を防ぐためにも、性病予防にも、コンドームは必須です。
でも、コンドームってどう選んだらいいのか……?といまいちそれぞれの製品ごとの違いや特徴を知らない人が多いのも事実。
男性が用意するケースが大半だと考えられますが、形やメーカーなど、どんな種類があるのか気になる、という人も多いでしょう。
そこで今回は、コンドームの種類や特徴を紹介し、それぞれのメリットやデメリットについて、解説していきます。
良いセックスは、良いコンドームから。
安全に避妊したい人や、質の良い性生活を楽しみたい人はぜひ読んでみてください。
目次
日本の有名メーカーが出しているゴムは何種類?
日本に流通しているコンドームの商品の種類で言えば、およそ7000種類近く販売されています。
たださすがにぜんぶは紹介しきれないので、国内大手メーカーから出ている有名コンドームメーカーに絞って、簡単に紹介していきます。
オカモト
オカモトは、日本ナンバーワンシェアのコンドームメーカーです。
0.01ミリを実現した『ゼロワン』から、0.02ミリの『ゼロツー』、0.03『ゼロスリー』、0.1ミリの『ゴクアツ』シリーズなど、厚みにこだわった製品が特徴です。
薄ければ薄いほど良い人もいれば、適度に厚みがあった方が良い人など好みが分かれる部分なので、自分好みのコンドームを探せるのは魅力。
また、オカモトのコンドームの特徴として、やや小さめに作られています。これは、オカモトが何よりも安全製を重視しているから。
男性器にぴったりとフィットすることで、セックスの際に誤って外れてしまうことのないようにしているのでしょう。
標準サイズが直径35ミリで作られているのに対して、オカモトのコンドームは直径33ミリと若干小さめ。
見栄を張ってSサイズを付けたがらない男性にもおすすめできますね。
不二ラテックス
国内2位のシェアを誇るのが不二ラテックス。
フィット感を重視した『ジャストフィット』シリーズや、品質と安さを両立したコスパ重視の『めちゃうす』シリーズが有名です。
また、イソプレンラバーという素材を初めて採用した『SKYN』シリーズにも注目が集まっています。
『SKYN』シリーズは極薄系コンドームの欠点であった硬さ、伸縮性の悪さ、フィット感の低さを解消しながら生感覚を味わえるように設計されています。
まるで素肌(SKYN=肌)のような感触に、思わずハマる人も多いようですね。
相模ゴム
『サガミオリジナル』で有名な相模ゴムは、国内3位の売上を誇ります。
世界で初めてポリウレタン製コンドームの開発に成功し、0.01の薄さと、破れにくい耐久性を両立したコンドームを販売しています。
『サガミオリジナル』が採用しているブリスターパックは、高級感と実用性に長けているのが特徴。蓋を開けてつまんで装着するだけなので、上下や表裏がわからなくなることがありません。
直径が36ミリで作られているので、オカモト製のコンドームに慣れている人からすると、少し大きく感じる場合もあります。
ジェクス
ジェクスは、ゼリー付きコンドームを普及させたメーカーです。
有名な商品だと『グラマラスバタフライ』『ZONE』等があります。ゼリーがローションの役割を果たすので、挿入時の痛みを軽減でき、女性にも人気のメーカーです。
とくに『ZONE』は、女性側にコンドームの違和感をなくすために作られたコンドームとしても有名。
ステルスゼリーの薄めのラテックス製のコンドームに水気の強いゼリーをたっぷりと付着させることで、挿入時の痛みを軽減しつつ、コンドームを付けている感覚をなくすことができています。
デザインは女性が手に取りやすいように設計されており、女性目線で作られたコンドームが特徴です。
中西ゴム
中西ゴムからは、業務用コンドームが販売されています。
コストパフォーマンスに優れており、安く大量に手に入るのが特徴です。
駄菓子のようなパッケージのコンドームが多く、部屋に置いておいてもいやらしさが出ないところも魅力です。
コンドームの種類とその特徴をご紹介!
様々なメーカーからこだわりのコンドームが販売されていますが、実際に選ぶ基準は人によりさまざま。
そこで、コンドームの種類や特徴を素材・形状・サイズ・薄さ・ジェルの5項目に分け、それぞれ特徴やメリット・デメリットをまとめました。
素材にはどんな種類がある?
コンドームが作られている素材は3種類あります。
コスパのみを重視するのであればラテックス製がおすすめですが、男性がゴムアレルギーの場合は注意が必要です。
それぞれ、メリット・デメリットを含めて紹介します。
ラテックス
ラテックスは、天然ゴムによる素材です。
伸縮性に優れていてピタッと吸い付きのあるフィット感が高いのが特徴です。
流通しているコンドームの9割はラテックス製。安価で手に入るのもメリットの1つですね。
デメリットとしては、ゴム臭さが残るのと、ゴムアレルギーの人はかゆみが発生して使用できない点にあります。
ポリウレタン
ポリウレタン製のコンドームは、丈夫でゴム臭さがないのが特徴です。
ラテックスと比較しても強度が強いので、超薄型コンドームの素材として使われることが多いです。破れてしまうのが心配な人にとっても、安心して利用できるでしょう。
熱伝導率も高いので、なにも着けずに挿入している感覚が味わえるのもメリット。
しかし、強度を強くする代わりに伸縮性はやや低め。
ラテックス製のコンドームに慣れていた人からすると、フィット感を感じににくいデメリットがあります。これにより、特にサイズが合わない人にとっては抜けやすいと感じてしまうかもしれません。
ラテックス製のコンドームが12個入り3セット1,000円前後で購入できるのに対し、ポリウレタン製の薄さに特化したコンドームは3~12個入って1,000~1,500円とやや値段が上がります。
高品質の極薄系でよく採用されますが、男性側は好みが分かれる素材です。
イソプレンラバー
イソプレンラバーは比較的新しい素材。
ポリウレタン製コンドームの開発が進み、0.01ミリの薄さにこだわった結果、伸縮性を失いフィット感や着け心地の悪さが目立つようになりました。このデメリットを解消するために開発されたのがイソプレンラバー製コンドームです。
手術用手袋に使われる素材を使用し、伸び、馴染みやすさ、薄さを両立させました。
ゴムを使っていないのでアレルギーがある人でも安心して使用できます。
価格に関しては、ポリウレタンと同程度で購入できます。
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形状にはどんな種類がある?
コンドームには、少し変わった形状のタイプがあります。
なにも記載がない場合は特に凹凸のないシンプルなコンドームとなっています。
それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
イボ付き
コンドームの中には、外側にぶつぶつしたイボがついているタイプのものがあります。
このイボは、挿入時に摩擦や刺激を与え、女性を感じさせやすくする狙いがあります。
イボ自体は比較的小さいので、人によってはとくに変化を感じない場合もあるようです。
イボ付きタイプにはとくにデメリットはないですが、中にはイボ付きコンドームに違和感を感じてしまう女性もいます。
グリップタイプ
グリップタイプは、コンドームに絞りがついているタイプの事を指します。
絞りによってフィット感が上がるので、コンドームが途中で外れる可能性が低くなります。
ペニスが小さい男性にとっては使いやすいコンドームと言えるでしょう。
挿入時の感覚には変化がないので、凹凸があるコンドームが嫌いな人でも問題なく使えます。
スパイラルタイプ
スパイラルタイプには、内側にねじれ状の波が付いているタイプと、先端部分の外側にねじれ状の波がついている2種類があります。
内側にねじれがあるタイプは、ズレや外れ防止のために作られています。ペニスが細い人におすすめです。
先端部分にねじれ状の波がついているタイプは、挿入時の刺激を強めるためのものです。
とくにデメリットなどはないですがイボ付きコンドームと同様に、人によっては挿入時に違和感を感じる場合があります。
サイズにはどんな種類がある?
どのコンドームメーカーにもサイズが分かれていて、一般的には、S、M、L、XLの4種類です。
このサイズはペニスの長さではなく、太さに合っているかが重要です。
Mサイズのコンドームでも長さは18~19cmあります。日本人の平均サイズが13cm前後なので、ロングサイズの男性でも問題なく装着できます。
サイズの違いで注目すべきは、亀頭周辺の太さです。
とくに、亀頭が大きめの人が小さいサイズのコンドームを使用するとしめつけによる痛みを感じやすく、セックスに集中できないことが多くなります。
サイズが合わないまま装着して強いピストンを繰り返すと破損する可能性も高くなるでしょう。
コンドームの一番太い箇所の直径部分は、メーカーによって大きさが異なります。
目安ですが、Sサイズが27~31ミリ。Mサイズが32~36ミリ。Lサイズが37ミリ~42ミリ。XLサイズが43~48ミリです。
直径を測るには、トイレットペーパーの芯を使うことで簡単に適正サイズがわかります。
トイレットペーパーの直径が38ミリなので、勃起状態のペニスを入れてぶかぶかならSサイズ。ほぼジャストならMサイズ。途中で入らないようであればLサイズ、明らかに入らないことがわかればXLサイズです。
サイズは破損や抜けを防ぐだけでなく、適正なものを選ぶことで男女共に感度も上がります。
薄さにはどんな種類がある?
コンドームの種類として、薄さが挙げられます。
一般的には、コンドームは薄ければ薄い程感度が増し、男性、女性ともに快感を得やすくなるとされています。
最薄は0.01ミリが主流です。その他にも0.02~0.03も薄型として販売されています。
また、薄さではなく、厚さに特化して作られたコンドームもあります。
0.1~0.12ミリを極厚タイプとして装着することであえて男性の感度を落とし、早漏を防止する効果が期待できます。
とくに薄さにこだわりがない場合、0.04~0.06ミリが標準の薄さです。
薄さを変えるだけで感覚が全く違うと感じる人は多いので、特別な日などに試してみるのも良いですね。
ジェルにはどんな種類がある?
コンドームには最初から様々なジェルが馴染ませてありますが、中には特殊なジェルを使ったタイプのものが存在します。
温感ジェル
温感ジェルが付いたコンドームには、触れると温かく感じる効果があります。
普段とは違った刺激を楽しめるのと、血流が良くなることで感度アップが狙えます。
香り・味付きジェル
コンドームの中には、表面に塗られたジェルによって香りや味が楽しめるものがあります。
コンドームを付けたままフェラをするカップルが一般的かどうかはさておき、ゴムの臭いが苦手な人や、フェラが苦手な女性にとっては苦手を解消できるかもしれません。
フルーツ系の匂いが一般的です。
粘度ジェル
コンドームの内部、先端部分に、強粘土のジェルが入れられているタイプのものがあります。
これは、粘度の強いジェルで先端のグリップ感をアップさせて抜けなくするためのものです。
サイズは合っているのに抜けないか心配に感じてしまう人は、強粘度ジェル入りのコンドームを試してみましょう。
上記の組み合わせで合ったものを選ぶのがベスト
ここまで紹介した種類の中で、相性が良いものを選んで使いましょう。
とくに重要なのは素材とサイズです。
薄型が好きでポリウレタン製を選んでも、伸縮性の低さから違和感を感じて集中できないことも考えられます。そもそもゴムアレルギーを持つ人がラテックス製の素材のコンドームは使えません。
また、サイズが小さいのにMサイズを使うと抜けの原因になりますし、フィット感が感じられずに男性も女性も感度が下がってしまいます。
見栄を張らずに、ベストなタイプを選びましょう。
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今回は、コンドームの種類や素材、タイプを細かく分けて紹介しました。
コンドームにはたくさん種類がありますよね。
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(オトナの恋カツ編集部)