セックスレスの悩みは、誰かに相談しにくいものかと思います。

デリケートな悩みだからこそ、一人で抱え込んだ結果、つらい気持ちを抱え込んでしまうことも……。

セックスを拒む側にはどんな理由があるのでしょうか?また、どんな対処法・解消法を試すと良いのでしょうか?

セックスレスの辛さに悩む人へ向けて、セックスレスの相手が抱える心理や注意点を解説していきます。

少しずつ対処法を試して、心を軽くしていきましょう。

セックスレスでつらい…男女別・拒む理由と解消法、注意点を解説

セックスレスが「辛い」のはなぜ?

そもそもセックスレスが「辛い」と感じるのはなぜでしょうか?

「セックスすると愛情を実感できるから」
「異性として関心を持ってほしいから」
「大好きな人とのセックスは幸福感を得られるから」
「セックスは恋人や夫婦だけがする特別な行為だから」

このように、セックスレスに悩む側は様々な価値観を抱えています。

そして“セックスをすることでパートナーからの愛情を確かめている”傾向があるようです。

それに対してセックスを拒む側は、

「セックスを愛情表現だと思っていない」
「セックスが苦手で、どんなに好きな相手であっても辛い」
「セックスしたくてもできない自分に悩んでいる」
「恋愛感情が揺らいでセックスすることに違和感がある」
「セックスありきの風潮に共感できない」

と考えていることも多いよう。

このようにセックスを断る側も様々な心理を抱えています。

また、必ずしもセックスレスだからといって、必ずしも全ての人が「相手を嫌いになった」「冷めた」というわけではないようです。

中にはセックスレスに悩むパートナーを見て強い罪悪感を抱く人や、セックス前提の関係性を「辛い」「愛情が希薄」と感じる人もいます。

セックスレスが辛いのは、愛情を感じる基準が違うからかもしれません。

「身体の繋がり」で愛情を実感できる人がいれば、「精神的な繋がり」で愛情を実感できる人もいます。

愛情を感じる基準が噛み合わない時、満たされない側の中で「自分は必要とされていない」という不安が湧き上がり、辛い気持ちになるのではないでしょうか。

ですが、不安を感じたとしても、本当に「愛されていない」とは限りません。

セックスレスになる男女別の理由は?

セックスレスになる理由としては、どんなものが挙げられるのでしょうか?

セックスレスになった人に“きっかけ”を男女別に伺ってみました。

男性:セックスがマンネリして気付いたら「義務」に

「最初は大好きな人とセックスできるだけで幸せでした。
でも、段々とパターン化してきて、どうしても興味が湧かなくなってしまって……。
今もマンネリしたまま放置状態です。」(27歳/営業)

恋愛にはマンネリがつきものです。

同じ相手とセックスを重ねると、どんなに好きでも新鮮さが失われていきます。

そして、同じ場所で似た内容のセックスを繰り返していると、どんどん関心が薄れてついにセックスレスに……。

こちらの方は、マンネリを自覚しながらもセックスを無理に続けた結果、途中からセックスが「義務」になってしまったそうです。

「セックスしないと相手に嫌われる」という負のモチベーションは、むしろ緊張感や焦りを与えてセックスを難しくさせるのかもしれません。

男性:落ち着いた関係性になってドキドキが減少

「彼女への愛情は前よりずっと深いです。深すぎて“家族”のような感覚に近いから、セックスするのは違う気がしちゃって……。
そろそろ結婚する時期なのかなと、前向きに考えてはいます。」(28歳/公務員)

恋愛初期に感じるドキドキ感はやがて薄れていき、代わりに安心感や信頼が深くなっていきます。

こちらの方は、「まるで“家族”になったような感覚」と仰っていますね。

恋人から家族になる準備が整ったとも考えられますが、全くセックスしないのは少し心配かもしれません。

やはりお話を伺ってみると「彼女はセックスしたそう」とのことなので、セックスレスに危機感は感じているようです。

男性:セックスを必要としない価値観

「セックス無しでも真剣に恋愛できると思っています。
身体の関係よりも、恋愛するなら人柄とか価値観の方が大切だから。
逆にセックスばかりしてきちんと分かり合えないのは嫌です。」(30歳/営業)

「必ずしもセックスは必要ではない」という価値観を持つ人も中にはいます。

恋愛と性欲がイコールではなく、プラトニックな関係性を肯定的に捉えているのです。

とはいえ、セックスを否定的に捉えているわけではないようです。

こうした人にとって、セックスの優先順位は他と比べて低い傾向だけ。

お互いの人間性・思想・居心地の良さといった、性欲以外の部分の相性を重視しているのです。

男性:セックスしたいのにできない

「気持ち的にはセックスしたいけど身体が追い付かないんです。仕事で疲れてるからかな……。
彼女は拒否するといつも寂しそうで、どうしようもないからしんどいです。」(25歳/不動産)

セックスしたい気持ちがあっても「セックスできない」ケースがあります。

男性の場合「勃起しない」といった具体的なEDの症状で気付きやすいですが、「中折れする」「持続しない」などの状況では理由がすぐに分からず悩むことも。

また、女性の場合も「感じない」「痛い」「濡れない」といった身体的理由でセックスできなくなったりします。

女性:セックスにトラウマ・苦手意識がある

「セックスって聞くだけでプレッシャーなんです。前向きに考えようとしても、苦手なものは苦手だから……。
セックス以外のところで愛情表現するだけでは足りないしょうか?」(24歳/事務)

セックスに対してネガティブな印象を抱く人は少なくありません。

中には「むやみに性的な発言をしてはいけない」というモラル的な概念から、「セックス=悪いこと」と意識してしまうケースも。

また、対人不安がそのままセックスへの苦手意識に繋がったり、過去のセックスで嫌な思いをしてトラウマが残ることすらあります。

一度根付いた苦手意識を無理に取り除こうとすると、不安や恐怖が刺激されてさらに辛くなるでしょう。

女性:セックス以外のすれ違い

「毎回酷い喧嘩をするから、ふと“しんどいな”って感じて。
気付いたらスキンシップを取る時にも喧嘩の発言を思い出すようになっちゃったんです。
セックス以前に信頼関係が崩れてるのかもしれないですね。もうどうすればいいのかな…。」(28歳/美容師)

セックスはお互いを受け入れ合う行為だからこそ、愛情を実感できます。

しかし、トラブルが続いて相手への不信感や不満が高まると、信頼関係の土台が崩れてセックスどころではなくなることもあるようです。

こちらの方のようにトラブルが理由で相手への不信感が強くなっている場合、無理に様々なセックスを試すよりも、心へのアプローチが必要かもしれません

女性:セックスしたいと思わない

「“セックスしたい”っていう感覚がよく分からないんです。
周りの話にもついて行けなくて。嘘をつくのは辛いけど、彼が悲しむのも辛いから困ってます。」(29歳/金融)

セックスを望む側からすると、少し理解が難しい心理かもしれません。

生まれつき性への関心が薄い人は「セックスしたい」という感覚がそもそも無かったりします。つまり、あえてセックスする理由がないのです。

「相手が喜ぶからセックスする」というモチベーションだけではセックスが続かず、次第にセックスレスに…。

どんなに相手のことを好きでも、恋愛感情に比例して性欲が上がるとは限りません。

セックスレスの対処法と注意点

セックスレスで辛いとまで感じたときは、良い対処法が見つからず手詰まりに名手しまっていることも少なくありません。

もしくは、色々と試したうえで「やっぱり上手くいかない」と思い詰めているのかもしれません。

ここからは、辛い気持ちを少しでも和らげるため、セックスレスの「対処法」と「注意点」をご紹介していきます。
一つずつ試して、二人の関係性を変えるきっかけを掴みましょう。

スキンシップの頻度が高い場合は減らす

「ハグ」「手を繋ぐ」「キスする」などのスキンシップの頻度が高いと、相手に慣れてムラムラしなくなるケースがあります。
「ラブラブなのになぜかセックスレス」というカップルも意外といるのです。

もしスキンシップの頻度が高い場合、少しずつ減らしてみるのも一つの方法。

屋外デートを増やしたり、人目のある場所で食事をしたり、イチャイチャしづらい環境へ行くと自然とスキンシップを減らしつつ、充実したデートを楽しめます。

注意点としては、急にスキンシップが減ると「嫌われたのかな?」「浮気してるのかな?」と思わせるリスクがあることです。

スキンシップが過剰な人は「甘えん坊」「依存体質」な傾向もあるため、ラブラブな瞬間も作ってメリハリを出しましょう。

ボディタッチを含まないコミュニケーションを増やす

セックスする前提として「信頼関係」が欠かせません。

二人の関係性そのものが冷え切っていると、相手への関心が薄れてセックスを拒否したくなるのです。

そのため、セックスより先にコミュニケーションを増やしてみましょう。

この時、ボディタッチの量は増やさないのがポイントです。

相手がセックスに苦手意識を抱いている場合、無理に触ると嫌悪感を抱かせたり我慢させてしまいます。

セックスレスになると不安な気持ちからたくさん無理にボディタッチしてしまいがち。

それよりも言葉や振る舞いによるコミュニケーションをはかった方が、相手も気楽に向き合うことができます。

プライベートな部分を見せすぎないようにする

恥じらいなく目の前で着替えたり、毎回一緒にお風呂に入ったり、お家デートでずっとゴロゴロ寝ていたり……。

こうした姿を見せれば見せるほど、謎めいた部分がなくなって好奇心が薄れます

また、パートナーに何もかも包み隠さず話してしまう人も注意が必要です。

聞き上手な人がモテるのは、「もっと相手のプライベートを知りたい」という気持ちを絶妙に刺激するから。

好奇心は恋愛感情に繋がりドキドキを加速させます。

注意点として、秘密主義になると相手を不安にさせるかもしれません。

心を許しつつもありのままの姿を“全て”見せすぎないようにしましょう。

もし自分の話をする傾向が強いなら、パートナーの話に積極的に耳を傾けるのもおすすめです。

冷静に気持ちを伝える機会を作る

「セックスレスを解消したい」という前向きな気持ちを伝えるのは大切なこと。

言葉にすると相手へも意識が芽生え、「実は最近疲れてて…」「プレッシャーに感じちゃって…」と胸の内が聞けるかもしれません。

この時注意したいのが、冷静に気持ちを伝えることです。

「深刻な悩みがあるの」「辛い…」「私のこと好きじゃないの?」「浮気してる?」……こういった負の感情をぶつけると、相手は受け止めきれずに深く傷つきます。

ネガティブな動機を伝えても、相手の不安や焦りを刺激して空回りさせるだけです。

セックスを話題にする時点で、相手は「辛い気持ちを我慢してるんだろうな…」と少なからず気付いています。

なるべく「仲良しでいたいから」「二人の関係をもっと良くしたいから」などのプラスのモチベーションを伝えましょう。

普段と違うデートで恋心を呼び覚ます

お決まりのデートパターンがあったり、同棲でいつも一緒にいる場合、恋愛感情を高める機会は得られにくいといえます。

そのため、普段と違うデートをして変化を付けましょう。

「日帰り旅行に行く」「初めてデートした場所へもう一度行く」
「オシャレなバーで飲む」「コンサートやイベントに行く」

このように、気分を高めてくれる環境へ飛び込むと、不思議と二人の関係性を見つめ直すきっかけになります

もしパートナーの気持ちが冷めている場合は、パートナーが関心のあるものに自分から興味を示してみましょう。

あらためて愛情表現をする

パートナーとの関係性が当たり前になると、最初のうちはあった「好き」「可愛いね」「カッコいいね」などの言葉が減る傾向にあります。
そこで、あらためて“愛情表現”をしてみましょう。

過剰に言わなくてもOKなので、デート中にムードが高まった時や打ち解けている時に一言だけ伝えて印象に残すのがおすすめ。

前述したコミュニケーションを増やすという目的では、「いつもありがとう」「優しいよね」「頼りになるね」「やっぱりあなたと付き合って良かった」などの言葉がけも効果的です。

趣味やスポーツで気持ちを逸らす

辛い気持ちを上手く整理できないと、急に感情が爆発したり、心が折れそうになってしまいます。

耐えきれなくなる前にマイナスな気持ちを解消して、フラットな思考でパートナーと向き合えるようにしましょう。

気持ちを逸らすには「趣味」や「スポーツ」などの没頭できる何かを見つけることが大切です。

セックスレスについて考える時間が減り、何かに集中する時間が増えるほどに、心の負担が軽くなっていきます。

また、スポーツには身体の機能を整える効果もあるため、パートナーと取り組んでみる方法も良いでしょう。

セックスレスがつらくても…

セックスレスで辛い心境を抱える人の中には「自分は愛されない存在」「自分には魅力がないのかも」と思いつめるケースが少なくありません。

確かにセックスレスは解決が難しい問題です。

しかし、どんなに辛くなっても自分自身を責めるのだけはストップしましょう。

自分が持つ愛情を否定する必要はありません。パートナーはあなたのことが好きだから付き合ったはず。

分かりにくくても、セックス以外の方法で愛情を注いでくれているかもしれません。

セックスレスだとしてもこうした揺るがない事実があります。

辛い時にはセックス以外のところにも目を向けて、一つずつじっくりとできることを試していきましょう。

そして、セックスレスがすぐに解消しないとしても、自分自身を責めたり無理をしないことが大切です。

(ライター/岡あい)

(オトナの恋カツ編集部)