カップルのスキンシップ方法の一つに「相互オナニー」があります。
相互オナニーは、一般的なオナニーやセックスとはちょっと異なる特殊なアプローチ。
手軽に取り入れられて、いつものセックスでは得られない高揚感を味わえるのが魅力です。
ここでは「相互オナニーとは何なのか?」を解説。あわせて、メリット・デメリット、誘い方や、実際に行う際の注意点などの実践的な内容に迫ります。
ぜひ効果的に相互オナニーを取り入れて、セックスをさらに盛り上げるアクセントにしましょう。
1. 「相互オナニー」とは?
2. 相互オナニーのメリット・デメリット
3. 相互オナニーをするための準備と注意点
4. 相互オナニーの上手な誘い方
「相互オナニー」とは?
相互オナニーとは、オナニー(自慰)をあえて見せ合う行為のことです。
オナニーに対して「(家などの)一人きりの空間でこっそりと行うもの」というイメージを抱いている人も多いのではないでしょうか?
この概念から生まれる「羞恥心」や「非現実感」が相互オナニーの魅力。
お互いに「はずかしさ」や「解放感」を味わえる、一味違うプレイです。
相互オナニーのメリット
実際に相互オナニーをするとき、どんなメリットがあるのでしょうか?
カップルや夫婦で相互オナニーする場合を想定して、相互オナニーに対する意見をまとめてみました。
メリット1:いつものセックスに変化がつけられる
相互オナニーは通常のセックスや前戯と違うアプローチで快感を得られます。
そのため、相互オナニーを取り入れることで変化が生まれ、マンネリ解消につながることも。
相互オナニーは「最近セックスが盛り上がらない」「ワンパターンに飽きてしまった」と悩んでいるカップルにオススメです。
また、相手がオナニーしている光景を見て興奮する性癖の人もいますので、今まで知らなかった、パートナーの新しい一面が見られるかも?
メリット2:オナニーが前戯になる
相互オナニーには、前戯としてもおすすめ。
相互オナニーで充分気持ちよくなった後に挿入すれば、いつもよりも深い一体感と快感を得られるでしょう。
また、「早く挿入したいな」「エッチしたいな」と思いながら相互オナニーすれば、良い焦らし効果にもなります。
メリット3:お互いの感じるポイントを知れる
パートナーからの愛撫は愛情が感じられて嬉しいですが、必ずしも思ったとおりの動きになるとは限りません。
おそらくほとんどの人が、「自分でオナニーした方が、好みに合った的確なアプローチができる」と感じたことがあるのではないでしょうか?
その点で、相互オナニーをすると相手がどのように自分の身体を愛撫しているか分かり、お互いの感じるポイントを知る良い機会になるでしょう。
「好きな触り方を教え合う」という趣旨で相互オナニーを取り入れてみるのもおすすめです。
メリット4:離れていてもビデオや通話でできる
相互オナニーの大きなメリットは、離れていても実践できる点です。
LINEやZoomなどでビデオ通話を繋げば、画面越しにお互いの姿を見ながら相互オナニーできます。
また、画面越しに映るオナニー姿はとてもエロティックに映ることでしょう。
ただ、ビデオ通話だと「動画が流出したら怖い……」と不安に感じることもあるかと思います。
その場合、通話しながら相互オナニーする「テレフォンセックス」もオススメです。
声を聞くだけでも臨場感はしっかりと伝わり、刺激的なスキンシップが取れますよ。
メリット5:性にオープンになれる
相互オナニーするようになると、お互いの性事情を受け入れるきっかけが生まれます。
「本当はSMプレイをしてみたい」
「AVで見たエロい体位を試したい」
「恥ずかしいコスプレをさせたい」
「愛撫の方法を変えて欲しい」
――こうした願望を抱きつつも、なかなかパートナーに伝えられないカップルは少なくありません。
そこで相互オナニーを取り入れて、お互いのオナニーを受け入れ合うことで、一歩踏み込んだ関係性が構築されやすくなります。
それ以外のセックスに対する要望も伝えやすくなるでしょう。
最初は相互オナニーに恥ずかしさを感じるかもしれませんが、乗り越えると性にオープンな思考が持てるかもしれません。
その原因にもよりますが、セックスレスで悩むカップルにもおすすめできるものだと思います。
相互オナニーのデメリット
相互オナニーのメリットの次は、デメリットをご紹介します。
相互オナニーを行う際に考えておいた方がいいこととは、どんなものなのでしょうか?
デメリット1:仲の良い間柄じゃないと誘いにくい
相互オナニーを誘うにはちょっとだけ勇気が必要です。
一度でも相互オナニーの経験があれば抵抗感もなくなっていくでしょう。
しかし、通常のセックスを楽しんできた相手に唐突に相互オナニーを提案すると、聞き慣れないスキンシップに「えっ…?」と引いてしまうかもしれませんよね。
お互いに性に対して積極的だったり、何でも話し合える仲の良い間柄でないと、相互オナニーは最初のハードルが高いのです。
デメリット2:相手のタイプや誘い方次第で引かれる
全ての人が相互オナニーに対して肯定的とは限りません。
オナニーに強い羞恥心を持っていたり、性的な行為を真面目に捉える性格の場合、見せ合いっこに抵抗を感じるでしょう。
相互オナニー自体は仲を深めるために効果的なアプローチ。ですが、受け入れられるかどうかは相手の価値観次第でもあります。
また、「誘い方」も重要です。
いざセックスしようと思ったときに急に相互オナニーを提案されると、動揺する可能性があります。
さらに、「相互オナニーとは?」と考えるうちに冷静な思考に引き戻されて、微妙な雰囲気になるリスクもあるでしょう。
デメリット3:会えないのが寂しくなる
相互オナニーのメリットとして、離れていてもビデオ通話でできる点を前述しました。
しかし、相互オナニーとセックスとは別物です。相互オナニーで快感を得られても触れることはできず、「会えない寂しさ」が大きくなる可能性もあります。
相互オナニーはあくまで二人の仲を盛り上げるスパイスとして、たまに活用する程度が良いでしょう。
デメリット4:緊張で上手くいかない場合がある
オナニーを人に見られることに強い「緊張」を感じる人もいます。
性的なことに真面目な意識を持っている人ほど、この傾向は強いでしょう。
「視線が気になっていつものオナニーみたいに気持ち良くなれない……」
「ちゃんとやろうと思うと逆に焦って上手くいかない……」
このように、相互オナニーならではの「羞恥心」は時にマイナスに働きます。
パートナーとの仲を深めるための相互オナニーが“プレッシャー”になってしまうのは良くありません。
少しでも相手が無理している様子の時は、相互オナニーを押し付けないようにしましょう。
相互オナニーをするための準備と方法・注意点
相互オナニーを楽しむためにはいくつか「準備」や「注意点」があります。
より良いスキンシップを実践するヒントにしていきましょう。
準備
セクシーな下着など視覚で興奮させる
男性の場合、オナニーするときには「オカズ」があったほうが盛り上がる、と考えていることでしょう。
相互オナニーをする際は「視覚」に頼るため、セクシーな下着やエッチに見える体勢など、パートナーが興奮する「見せ方」の工夫がポイントになります。
ビデオ通話機能を使う際は特に、魅力的に見せる工夫をしましょう。つまりは、自分から「オカズ」を提供するというわけです。
もし可能であれば、大胆にM字開脚などをすると、相手から良く見えて興奮させられますよ。
でも、無理のない範囲で……!「エロく見せたい」と思うあまり、あなた自身が気持ちよくなれないと意味がありませんからね。
ボディケアはいつも以上に入念に
相互オナニーをしているときは、相手の身体の細かい部分まで鑑賞することになります。
ムダ毛の剃り残しなどがあると、萎えて相互オナニーが上手くいかない可能性も……。
相互オナニーをするときは、普段のセックス以上に入念にボディケアをしましょう。
方法
視線を合わせる
セックスのとき、男性には「挿入の感覚」があるため、視線を逸らしても「寂しい」「一方通行だな」とは感じにくいでしょう。
むしろ「気持ちよさそうに放心してて、かわいい……!」なんて思うこともあります。
ところが、相互オナニーで視線が合わなさすぎると、「温度差があるな」「一人でやってるのと変わんないじゃん」と感じる原因になりかねません。
同じ空間でオナニーし合うだけではなく、しっかりとアイコンタクトを取りましょう。
そうすることで、一緒に快感に溺れていく感覚を楽しめるようになります。
スキンシップも大切にする
相互オナニーをするとき、自分へ意識を向けすぎると相手は愛情を実感できません。
そのため、「言葉がけ」「キス」などのスキンシップも大切にしましょう。
オナニーで手一杯になってしまう場合は、オモチャを使うのもおすすめ。
コントローラー付きのタイプを選べばフリーハンドになるため、男性の身体を愛撫できるようになります。
相互オナニーとパートナーによる愛撫が組み合わされば、しっかりと愛情を実感できるはずです。
注意点
一方的にならないようにする
相互オナニーで温度差が出ると、一方的なアプローチで終わってしまいます。
人によってオナニーの所要時間は異なるため、ペースを調整して相手の興奮度に合わせましょう。
また、相互オナニーの緊張感でなかなか気持ち良くなれないケースもあります。
「時間がかかってるな」「ちょっとがんばってる感があるな」と思ったら無理強いせず、自分からパートナーを愛撫してあげましょう。
相手のオナニーを凝視しすぎない
相互オナニーは「羞恥心を感じている相手の姿」や「人前で快楽に溺れていく自分」を実感して楽しむもの。
しかし、どれだけ相手の姿が魅力的でも、相手のオナニーを凝視しすぎないよう注意が必要です。
普通に生活していたら、他人にオナニーを見られる経験はありません。慣れていない経験には不安や恐怖が伴います。
凝視されて「恥ずかしい」「変な自分を見せたくない」と思えば、どれだけオナニーしても気持ち良くなれないでしょう。
パートナーに緊張させすぎないためにも、相互オナニーの時はほどほどに視線を向けるのがベター。
それよりも、「自分のエロい姿を見せること」に集中した方が、相手も心置きなく没頭できます。
相互オナニーの上手な誘い方
相互オナニーに興味がある人の中には、「実際に誘って断られたらショック」と思って行動に移せない人もいるのではないでしょうか?
相互オナニーは段階を踏んで誘うのがポイント。パートナーの様子を見ながら、複数の切り口を試していきましょう。
ここからは、相互オナニーの上手な誘い方をご紹介していきます。
セックス後にオナニーについて話す
まずはオナニーに対するパートナーの価値観を確認しましょう。
セックス後のピロートークのタイミングであれば、自然と性の話題に触れられます。
「けっこう一人でするの?」など、相手の性事情を伺うところからスタートしましょう。
そして少しずつ「実は私も」とカミングアウトして「今度一緒にしてみない?」と誘えば、パートナーも心の準備ができるはず。
パートナーの心の準備ができていない段階で急に「相互オナニーしよ?」と提案すると、動揺させる原因になります。
パートナーといろいろなプレイを試している関係性ではないなら、OKをもらいやすくするために事前に話しておきましょう。
相手と自分を同時に愛撫
前戯で相手の身体を愛撫しながら、同時に自分の身体も愛撫してみましょう。
また、相手の手を握って誘導して、疑似的にオナニー状態を作るのもオススメです。
徐々に段階を踏むことで、相手も「オナニーを見せる」ことへの抵抗が和らぎます。
少しずつ通常の前戯にオナニーを織り交ぜて慣れさせましょう。
「どうすると気持ちいいか見せて?」とお願い
「オナニーを見せて?」とストレートに伝えるには、ちょっと抵抗がありますよね。
あくまで「どんな触り方が好きか教えてほしい」というスタンスで、オナニーをお願いしてみましょう。
このとき、「オナニーを見ること」に注目しすぎるとプレッシャーを与えてしまうかもしれません。
ですので、キスや言葉がけなどのスキンシップは継続しながら、いい雰囲気でオナニーを続行させましょう。
また、前述した前戯にオナニーを織り混ぜるやり方と併用すると、割と自然な流れで誘導できますよ。
「一緒にしよ?」と提案する
相互オナニーの魅力の一つは羞恥心。ところが、この羞恥心が同時に相互オナニーへの「嫌悪感」につながることも珍しくありません。
羞恥心に過敏に反応してしまう人も中にはいるでしょう。
そのため、少しでも寄り添っている感覚を与えるために、「一緒に」という言葉を使うことが大切です。
NGなのが「オナニーを見せて?」と要求してしまうパターン。一方的な誘い方になると、いやらしさが際立って愛情を感じられません。
あくまで二人でスキンシップを楽しむための手法として、「一緒にしよ?」と相互オナニーを提案しましょう。
セックスで新しいなにかを試みる姿勢自体は、プラスな印象に働くはずですよ。
「〇〇(パートナーの名前)も触ってみて?」と誘う
相互オナニーに誘うのは勇気が必要ですよね。
ですが、「恥ずかしいな」「幻滅されたら怖いな」と思うのはパートナーも一緒。探り合いになると一向に相互オナニーは始まりません。
緊張して誘えないときは、思い切って自分から軽くオナニーする素振りを見せて、「〇〇も触ってみて?」と誘いましょう。
性的なことは、頭で考えるよりも行動で示した方が受け入れやすくなります。
SMプレイの一つとして
相互オナニーで味わう羞恥心は、SMプレイで感じる羞恥心にも似ているのではないかと思います。
そのため、セックスの雰囲気を変える「SMプレイの一つ」として提案してみましょう。
通常のセックスで、いきなり相互オナニーを提案すると、パートナーもびっくりすることもかもしれません。
ですが、あらかじめ「軽いSMプレイに挑戦してみたい」と伝えれば、少しだけ受け入れやすくなるはず。
「ふたりのセックスを、いま以上に楽しみたい」というプラスのニュアンスで提案しましょう。
AVを鑑賞しながら
セックスするムードの中で急に相互オナニーを提案すると、雰囲気が崩れてしまうリスクがあります。
そのため、「AVを鑑賞しながら」という“通常のセックスと違う入り口”にするのがオススメです。
とくに男性は(個人差はあると思いますが)、AVを見てオナニーをしたことがある人も多いもの。おそらくほとんどが経験済みだと思います。
そのため、AVを見ながらなら、違和感なく相互オナニーを始められるはず。
「ムラムラしてきちゃって……」「一緒に見ながらしよ?」と誘ってみましょう。
“愛のあるやり方”で相互オナニーを楽しもう
相互オナニーに誘う際は、「二人の愛を深めるため」というニュアンスを出すことが重要です。
「恥ずかしがってる姿を見たいから」「アブノーマルなことをしたいから」という意図では、相手に寂しさや抵抗感を与えるかもしれません。
相互オナニーの魅力は「羞恥心」と「非現実感」。ですが、これらのアプローチはあくまで“二人の愛を深めるため”にあります。
アイコンタクトやスキンシップも欠かさずに、愛のあるやり方で相互オナニーを楽しみましょう。
(岡あい/ライター)
(オトナの恋カツ編集部)