セックスがどうにも気持ちよくない。それどころか、痛みや不快感さえ覚える。
こうした状況では、好きなのに申し訳ない気持ちでいっぱいになりますよね。
セックスが気持ちよくない時は、いったいどうすればいいのでしょうか?
セックスが気持ちよくないのはなぜ?
セックスが気持ちよくなくて“無理する人”は少なくありません。
「演技するのは悪い気がする」「でも無理するのも辛い」と葛藤を抱えることもあるでしょう。
いったいなぜセックスが「気持ちよくない」「感じない」のか、思い当たる原因をチェックしてみましょう。
身体の相性が良くない
性器のサイズが大きすぎたり小さすぎると、挿入した時に「痛い」「物足りない」と感じる原因になります。
また、位置・角度・体格からも、動きやすさやフィット感は変わります。
身体の相性は解決が難しい問題でもありますよね。
お互いの身体に合わせて配慮することで、ある程度「痛い」などの不快感を軽減できるケースもあるでしょう。
テクニック不足
セックスで気持ちよくなるためには“テクニック”も必要です。
相手の心情に合わせたアプローチ、バリエーション、予想外の動き……。
たくさんの要素が組み合わさって「気持ちいいセックス」が生まれるのです。
また、ワンパターンなセックスも「気持ちよくない」を感じやすくなります。
気持ちよかった経験がない
「気持ちいい」と感じたことが無い場合、以下の二つの原因が考えられます。
- 性感帯がセックスに慣れていない
- 緊張や焦りで集中できない
セックス経験が少なかったり、オナニーする習慣がないと、「性感帯が“未開発”のまま」ということも。
また、「セックスした後はひどく疲れる」「セックスで慌てる」などの感覚があるなら、緊張や焦りで集中できないのかもしれません。
痛みがある
セックスに「痛み」を伴うと、気持ちよくなる余裕がなくなっていきます。
そのまま我慢すれば「セックス=気持ちよくない」という感覚が根付くように。
また、「痛み」は潤い不足や激しすぎる動き、性器のサイズ感の不一致などから生まれやすくなります。
動きやタイミングが合わない
前述した身体の相性だけでなく、「動き方の相性」もとても大切です。
お互いがバラバラな動きをしたり、盛り上がりに温度差があれば、「気持ちよくない」と思う原因に。
また、一方的なセックスでも「興奮しない」「気持ちよくない」と感じることがあります。
性的なことに罪悪感や嫌悪感がある
「人前では性的な発言を控えるもの」「セックスは恥ずかしいこと・隠すこと」
こうした価値観が強いと、セックスなどの性的なことに“罪悪感”や“嫌悪感”を抱くことも。
マナーやモラルを意識しすぎた結果、「セックス=よくないこと」と認識してしまうのです。
パターンに飽きた
何度も同じ相手とセックスをすれば、「似たセックスに飽きちゃった」「ドキドキしない」と感じることも。
これはいわゆる「マンネリ」の状態です。
また、「同じ場所」「同じ時間帯」「同じきっかけ」なども、セックスでマンネリを感じる原因になります。
セックスが怖い・プレッシャー
「嫌われたくない」「幻滅されたくない」など感情は、快感を遠ざけて気持ちよくないセックスを招きます。
「セックスが気持ちいい」と感じる人は、セックスそのものに集中して、他事はあまり考えていません。
「気持ちよくない」のを変えるには、自然体でリラックスすることが大切です。
恥ずかしくてブレーキがかかる
セックスでは、様々な「恥ずかしい気持ち」が伴います。
- 身体に自信が持てない
- 「セックス=隠すもの」という概念
- 感じている自分に抵抗がある
- 本能的な姿を見て引かれないか怖い
こうした感覚は、セックスしている自分に“良いイメージを抱けない”のが原因かもしれません。
そして、悪い未来を想像するたびに、快感にブレーキがかかるようになります。
頑張りすぎている
セックスで「気持ちよくなるために努力」できるのは素敵なこと。
しかし、「無理」や「頑張りすぎ」なまでに自分を追い込んで、「気持ちよくない」と感じるケースも少なくありません。
- 演技で本心を隠す
- どう思われてるか気になる
- 幻滅されないために頑張る
- 正解を探しているような感覚
- 無難にAVの真似をしている
思い当たる項目があるなら、「セックスが気持ちよくない」のは頑張りすぎているからかもしれません。
相手の反応が薄い
どちらか一方の反応が薄い、いわゆる“マグロ”な状態もちょっと危険。
人は視覚からも興奮するため、無反応な相手とセックスすると気持ちよくなるのが困難になります。
演技しすぎると自分が辛くなりますが、相手の気持ちを盛り上げるために「感じている様子」を見せることも大切です。
セックスが気持ちよくないときの改善法
セックスが気持ちよくないと、セックスそのものが「辛い」「嫌」と感じる原因にもなります。
「好きだけどセックスは気持ちよくない」となれば、なおさら複雑な心境に。
どんな改善法を取り入れると、セックスが気持ちよくなるのでしょうか?
照明を落として集中しやすい環境に
「気が散る」「恥ずかしい」などの気持ちは、照明を少し暗くすることで和らぎやすくなります。
ただし、全く見えないと相手が「さみしい」と感じることも……。
薄暗い程度にしたり、交互に「薄暗い」「明るい」とシチュエーションを使い分けられるといいですね。
照明を落とすと「息遣い」や「感覚」に集中できて、ムードが高まるメリットもあります。
アロマを焚いて雰囲気を作る
アロマの香りは「落ち着く」「いい気分になれる」などの嬉しい効果が期待できます。
男女共通で「いい香り」と感じるものと選べるとベスト。
シトラス系のサッパリしたアロマなら、セックスのムードと馴染みやすいでしょう。
一緒にお風呂に入って仲を深める
セックスで緊張・焦りを感じるなら、先に一緒にお風呂に入って、リラックスしながら仲を深めてみましょう。
お互いの身体を洗い合ったり、抱きしめながら湯船に浸かったり、軽くチュっとキスをしたり……。
「セックスしないと」という焦りが和らぐと、「愛情」や「気持ちよさ」に集中しやすくなりますよ。
甘えん坊になってみる
「セックスが気持ちよくない」と思っている時、頭の中で考えすぎたり、壁を感じていませんか?
セックスで気持ちよくなるには「リラックスして心を委ねる」ことが大切。
思い切って二人きりの時は、子供に戻ったような気持ちで“甘えん坊”になってみましょう。
普段しっかり者だとしても、「ギャップが可愛い」と思ってもらえるかもしれませんよ。
コンプレックスを打ち明ける
「恥ずかしい」「失敗したくない」など、何か引っかかりがあると、セックスに集中できなくて「気持ちよくない」と感じるように。
コンプレックスが気になるなら、思い切って打ち明けてみるのもアリです。
リアルな反応を知れば、「どう思われるかな?」と悩む瞬間が減るきっかけに。
また、欠点や苦手意識を打ち明けることは、「仲良くなるのに効果的」ともいわれています。
痛い時には上手な伝え方が大切
セックスが痛いと、素直に伝えるのも気まずくて、ついつい悩み込んででしまいますよね。
「ゆっくりだと気持ちいいな」「軽い感じが好きかも」「ちょっと肌が弱いの」など、直接的に「痛い」と言わないのがポイント。
また、後から伝えると「黙ってたんだ」「演技してたんだ」と思われるかもしれないため、なるべくその場で伝えましょう。
無理しそうになったら「ちょっと痛いかも」と早めに伝えた方が、その後のセックスがスムーズになりやすくなります。
テクニック不足は優しく誘導しよう
「テクニック不足」を正直に伝えるのは抵抗がありますよね。
そんな時は、「ここもしてくれるともっと気持ちいいな」と相手の手を握って誘導しましょう。
コツは「今のアプローチを肯定」したうえで、「こうするともっと嬉しい」と伝えること。
相手の手を自分の手で動かしながら、強さやニュアンスを掴んでもらいましょう。
この時、気持ちよさそうな表情・声・仕草があると、プラスなモチベーションを与えやすくなります。
前戯を丁寧かつ長くしてもらう
「挿入しても感じない」「不感症かも」思っている時は、前戯を工夫することで感度が変わるケースもあります。
「もっと気持ちよくなりたい」というニュアンスで、“丁寧で長い前戯”をお願いしてみましょう。
また、先に自分からじっくりと前戯をした方が、相手も「お返ししたい」と思いやすくなります。
セックスを話題にしてみる
セックスに対する「不安」や「抵抗」を和らげるには、思い切ってセックスを話題にしてみるのも効果的。
「どんなセックスが好き?」
「セックスで恥ずかしくなっちゃんだけど、あなたはどう?」
「セックスしてる時の〇〇君カッコいいね」
このように話すことで、セックスが少しずつ身近に感じられるかもしれません。
「〇〇してみたい」と提案を増やす
もし受け身のセックスをしているなら、自分からも「〇〇してみたい」と提案を増やしてみましょう。
セックスに好奇心を持って試すうちに、モチベーションが上がって気持ちが乗りやすくなります。
また、相手にとっても「こうすれば喜ぶ」「寄り添ってくれそう」と分かるメリットがあるでしょう。
新しいプレイやアダルトグッズを取り入れる
マンネリを感じたら「新鮮さ」をプラスしてみましょう。
普段はしない新しいプレイを試したり、アダルトグッズを取り入れるなどの方法があります。
ラブホテルなら手軽に「違ったシチュエーション」を楽めて、コスチュームやグッズも豊富に揃っていますよ。
性感帯を知ろう
複数の性感帯を触ったり刺激することで、気持ちよさは積み上がっていきます。
様々な性感帯を開発(慣れさせて敏感にすること)できると、感じやすくなるように。
男性の場合、以下の性感帯があります。
- ペニス(裏筋・亀頭・カリ・睾丸)
- 乳首
- 背中
- 耳
- 首
- 太ももの付け根
続いて女性の場合、以下の性感帯があります。
- 性器(クリトリス・Gスポット・ポルチオ)
- 乳首・胸全体
- 背中
- 耳
- 首
- 太もも
最初は優しい刺激に慣れさせて、「気持ちいい」と感じてから少しだけ強めるのがポイントです。
オナニーで練習する
性感帯を開発するには「回数」が必要です。
身体の準備が整う前に「セックスで気持ちよくなろう」と無理をすると辛くなる原因に。
そのため、まずは性感帯を自分で触って、少しずつ“敏感”にしていきましょう。
「クリトリスと乳首を同時に」「Gスポットを撫でるように」と、色々なバリエーションを試すのがコツです。
挿入しながら性感帯を触ってもらう
「挿入」だけでなく「乳首を触る」「耳をなぞる」などの愛撫をプラスするのもおすすめ。
複数の性感帯が刺激されると、性器も感じやすくなる傾向があります。
スキンシップの一環として「胸も触ってくれると嬉しいな?」と、甘えるようにお願いしてみましょう。
自分で性感帯を触りながらセックス
相手にお願いするだけでなく、自分で性感帯を触る方法もあります。
「自分で胸を揉んでいる姿」「自分でクリトリスを触っている姿」は、相手を視覚的に興奮させる効果も。
ちょっぴり大胆な自分になってみましょう。
スキンシップしながらセックス
たっぷり愛情を感じながらセックスすると、「気持ちよくない」が「気持ちいい」に変わることもあります。
キスしたり、ギュッと抱きしめて密着したり、愛情表現をしたり……「気持ちよくなろう」と無理するよりも、「好きな気持ちでいっぱいになろう」と思うイメージに近いです。
愛情を実感するために、スキンシップを取りながらセックスしてみましょう。
セックスでどうしても感じないときは…
色々試しても「気持ちよくない」「感じない」こともあるはず。
無理にセックスを続けても自分が辛い。でも、素直に「セックスしたくない」と伝えるのはちょっと不安ですよね。
そこでここからは、どうしてもセックスで感じない時に“意識してほしいこと”をご紹介していきます。
自分だけ、と思わないこと
「セックスが気持ちよくない」と感じるのは“ダメなこと”ではありません。
「気持ちいい」と感じるには、心身の絶妙なバランスが必要。ちょっとした弾みで「気持ちよくない」と感じてしまうのです。
「自分だけ気持ちよくなれない」と思いつめなくて大丈夫。
感じない自分も受け入れてあげた方が、セックスする時の「焦り」が和らぎますよ。
パートナーに理解してもらうようにする
セックスが気持ちよくないのに何度も求められると、プレッシャーや罪悪感に繋がります。
少し勇気が必要ですが、「悩みがあって…」と相談する流れで打ち明けることがおすすめです。
理解してもらえている感覚があるだけでも、少しだけ気持ちが楽になるはず。事情が分かれば相手からの配慮も得られやすくなります。
セックス以外のスキンシップをとる
セックスはたくさんあるスキンシップの一つ。
セックスが気持ちよくないと「セックスのみ」に注目しそうになりますが、他のスキンシップでも気持ちを満たすようにしましょう。
そうすることで、「セックスで感じないのがさみしい」と思いにくくなります。
信頼できる友達に相談してみる
一人で考え込むと悩みはどんどん深くなります。
もし信頼できる同性の友達がいたら、セックスについて相談してみるのもアリ。リアルな意見を聞くと具体的なイメージが湧きやすく、「一人じゃない感覚」も生まれるかもしれません。
セックスはセンシティブな話題だからこそ一人で抱え込みがち。
「彼氏とのことで悩んでて」「旦那との関係で相談したくて」と、恋愛相談の延長のようなニュアンスで伝えられるとベターです。
ソフトな性的コンテンツを楽しむ
セックスに対して身構えすぎると「気持ちよくない」と感じやすくなります。
趣味の一部くらいの軽い感覚で、性的コンテンツを見るのもおすすめ。漫画などのソフトなものなら、ストーリーも込みで楽しむことができます。
また、濡れ場のある映画を見たり、ちょっとエッチなシーンのあるアニメを見たり……セックスへの抵抗を和らげるために、「楽しい」「面白い」と思える性的コンテンツを見てみましょう。
「気持ちよくない」を「気持ちいい」に変えるには
無理をしても「気持ちよい」とはなりません。
気持ちよくない時に一番よくないのは、「感じないのはダメ」「取り繕わないと」と思うこと。
セックスはリラックスした状態で気持ちよくなれます。
気持ちよくない自分も受け入れて、無理せず少しずつ改善方法を試していきましょう。
(岡あい/ライター)
(オトナの恋カツ編集部)