突然ですが、怪談の起源ってご存知ですか?
今でこそ怪談は夏が本場みたいな風潮が出来上がりましたが、その昔、怪談はむしろ冬にやるものだったなんて説もあるようです。
そこで今回は、普段とちょっとだけ趣向を変えて、ちょっとエッチな怪談を一つ、ご披露したいと思います。
実は僕は、以前日本国内に限らず世界中の怪談を蒐集し、コラムを書くという仕事をしていました。
そんな中で意外と多く集めていたのが、全国各地のラブホテルにまつわる不思議なお話です。
カップルがひっそりと出入りするあのラブホテルという建物は、どこか非日常的な施設。ともすると現実と夢のような世界の、境界線と呼べるかもしれません。
だからこそ、ラブホテルには色々と、不可解な現象が起きるようです
ラブホテルにまつわる怪奇譚
M県I市近くのラブホテル兼モーテルには、奇妙な噂の渦中となっている鏡があるといいます。
この鏡。訪れたカップルの、特に男性に影響を及ぼすというのですが、それが果たして凶事なのか何なのか、判然としないのです。
というのも、鏡からぬるっとローションまみれのような手が飛び出してきては、男性のペニスを握るというのです。
それだけならまだしも、そのままハンドジョブ。つまり手コキのような上下運動を行うというのだから、ますます不可解。
ぬるぬるとした感触のせいで勃起してしまう遭遇者も過去にいるというのですから、男性はつくづく快楽に弱い生き物ですね。
しかし、このまま絶頂に達したという話までは存在しないようです。何故なら、いつも絶頂寸前で、パートナーが異変に気づいてしまうから。
その瞬間、手はぬるりと鏡の中に戻ってしまい、二度と現れることはなくなるのだとか。
ラブホテルにまつわる怪異は色々と伝わっているものですが、この話は中でも非常に不思議なケースだと思います。
もしもこの付近のホテルに宿泊する際には、まず変な鏡の有無を最初に確認し、何事も起きて欲しくない場合は上着などを掛けておくことにしましょう。
いくら奇妙な鏡でも、室内に男の姿を確認できなければ、手も伸ばしようがありません。
おわりに
今、これを書いていて左の袖を明らかに何か、手のようなものに引っ張られる感触がありました。
驚いて飛び退くと、飼い猫でした。
ちょっとびっくりしましたが、幽霊話なんて、大体こういうオチが隠れているもの。
この話にしたって、きっと見間違いや勘違いで、酔っ払った男性が彼女に手コキされている状況を上手く把握できず、夢と現実が混同して誕生したんでしょう。
「怪談が怖くてラブホテルに入れるか!」という気概で、皆さんもどんどん彼氏とホテルを活用してくださいね!
(松本ミゾレ/ライター)
(オトナの恋カツ編集部)