どうも、怪談ライターのなりそこないの松本です。
みなさんは、阿部定事件をご存知でしょうか。映像作品とかにもなっているので、「知ってるわボケ」って思ってる方も多いでしょうが、ちょっとだけ概要を説明させてください。
この事件は、1936年に荒川区で発生した、愛人を殺害した情婦による、ペニス切断&持ち去りコンボという、とてつもないインパクトを残した倒錯的なケースです。
愛人のことをとにかく好きで好きでしょうがなくなった情婦、阿部定は、寝込んでいた愛人を殺してペニスを切り取り逃走。持ち去ったペニスは、しばしば愛でていたというから恐ろしい話です。
定はどうもセックス依存症の気があったようですが、この時代の日本で起きた猟奇的な事件として、かなり当時は話題になったそうですね。
前述のように、後々になってこれを題材とした小説や映画などが誕生することとなったのですが、実はこの系統の事件、このとき初めて起きたわけではないんですね。
こっちが元祖! ペニス持ち去り事件
阿部定事件の発生するよりはるか以前の1814年4月。ある女性が寝ていた自分の夫のペニスを剃刀で一気に切断するという暴挙に出ました。
剃刀の切れ味は相当なもので、文字通り根っこから切断されたペニスは、阿部定事件と全く同じように、女性が持ち去ってしまったとされています。哀れ、亭主は医師にも助かる見込みはないと判断されるほど七転八倒することとなり、やがて事切れました。
女性はペニスを持ち去ってどこに消えたのか。なにぶん記録が古いもので、その後の去就はよく分かっていません。阿部定がこの事件を知っていたとも考えにくいので、偶然似たような事件を引き起こした女性が2人いた、ということになると思います。
まだあった! 男女間トラブルからのペニス切断事件
また、1855年にも、麹町で全く同じ事件が発生しています。夫の浮気に端を発していた夫婦間の不和の挙句、妻が昼寝をしていた夫のペニスを刀で一刀両断したのです。
想像するだに血の気が引く思いです。
が、このときは処置が早かったため大事に至ることはなかったという記録が残っています。ペニスもなんとか機能を回復させることはできたそうですが、浮気も大概にしなければ、痛い目に遭うという見本のような事件ですね。
きっとこの事件の被害者も、それが身にしみて分かったに違いないでしょう。
おわりに
ここ最近はこの手のおかしな事件は目にしなくなりましたね。そもそも起きていないのか、報道すると変に騒ぎになっちゃいから警察も発表しないのか。
どっちにしても、男性にとっての最大のシンボルであるペニスを切断して持ち去るという行為には、見た目の残虐性以上に、実行した女性にとっては何かしらの強い意味合いがあるはずです。
あるいは、男性らしさを奪うことで、その男性の全てを持ち去るという意思が、無意識下で働いていたのかもしれません。
(松本ミゾレ/ライター)
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